◇ ダブル豊年祭! −大縣神社篇− ◇
御輿が神社に到着したちょうどその頃、大縣神社の特設ステージにて、破魔矢の争奪戦が繰り広げられていた。
我々が神社到着してからすぐさま神社の内部に向かえばよかったのだが、ついつい土産屋で時間を潰していたのがよくなかったのだろうか。
境内には2種類の人間で大きく分けられていた。
破魔矢をゲット出来た者、破魔矢をゲット出来なかった者の2種類だ。
面白いのはやたらと矢を持っている人か全く持っていない人のどちらかということで、むしろ1本だけゲット出来たという人は少数派だった。
やはりこれは取り方にコツがあるのだろうか。取れば取るほど福が貯まるということだと思うのだけど、お前らそんなに破魔矢をゲットしてどうするんだと冷静に見てしまったワケだが、縁起物という一言で片づけられそうな気がする。
この騒動の後、境内は一気に平和になりつつあったので、破魔矢の争奪戦は見なかったことにして境内をいろいろと散策することにした。
大縣神社は、このあたりでも有数の大きな神社ということで、年にこれだけ混むのは初詣と豊年祭なのだそうで。
そのせいか、おみくじや絵馬などを売り場所も大きく巫女さんが多く働いていたのは印象的。
とりあえず毎回恒例の絵馬シリーズは最後に紹介するとして、この神社の名物、というかご神体をみることにする。
これが姫石である。
それはかとなくそれっぽい形をしているワケだが。
とは言え、あまり大々的に出したら不味いのだろう、ということで控えめな場所に鎮座されている。
賽銭箱を覗いてみると、かなり寂しい額しか入っていないというのがなんだか泣けてくる。
男性のイチモツは大々的にやっているのに、女性のモノはひっそりと隠すような形になっているのはどういうことか。
実は、大縣神社は梅まつりでも有名である。
神社の裏にある小山に登ると、たくさんの梅の木を見ることができる。
しかし、梅の木を見ると「犬山市 ●●」という名前が書かれている立て札が多くあるので、これは寄付した植樹というモノではないかと。
じっくり見てみると、同じ名字の人ばかりがよく固まっているので、地元選出の議員か有力者が仕方なく寄付したモノではないか、と思ってしまう。
梅まつり、ということで立派な梅もあるものの、まだ小ぶりの梅がほとんどで、本当に「梅まつり」と呼ばれるほどになるにはあと10年は掛かるかもしれない。
神社でも寄進者募集みたいな形で植樹ができるような感じだった。
と言うことは、お金を出して植樹をすれば名前が残せる!と思ったのだが、さすがにそれはやらないことにした。
いや、思い切って「株式会社モナー商事」みたいなネタに走るのもありなのだけど、これは絵馬と違って一生残るので、ネタの為にやるのは躊躇われる。
しかし、ネタで植樹をする気はあっても本名で植樹はしたくないなぁと思ってしまうのはやっぱりおいらがひねくれているからだろうか。
ここで、豊年祭のタイムスケジュールを確認してみた。
すると、メインイベントでもある餅まきが16時からということだが、今の時間が14時ちょい。
梅の木も堪能してしまったので、時間まですることがない。
というワケで、ちょっと神社のおみくじを楽しんでみることに。
大縣神社で売られているのは、普通のおみくじが200円、姫みくじが300円だった。
姫みくじとは一体なんだろう。
興味をそそられながら姫みくじを見てみると……
ダルマにおみくじが付いてるよ!
穴の空いている場所、このおみくじのぶっ刺さり方……
大縣神社だからということで妙な想像をしてしまうのはおいらだけでしょうか??
しかし、ぶっ飛んでいると思われるモノはこれぐらい。
あとは、普通にお守りだとか縁結びだとか、子宝祈願、安産祈願など。
姫の宮と呼ばれているだけあるのだから、それなりに何かがあるのかと期待していたワケだが、例の姫石を除いてはごくごく普通の祭り。
あと、ぶっ飛んでいるのはお土産屋か。
それでは、餅まきまでの空いた時間、ちょっと屋台を見に行くとしよう。
豊年祭という場所だからなのだろうか。
なんでもかんでもエロく見えてくるという事態はなんとかしたい。
写真は屋台でゲットしたジャンボフランクフルト。これで300円。
だいたい約30cmはあるかと思われる、こんなジャンボフランクフルトをみるとなんとなくアレを想像してしまう。
これは……もしかして……
性器の祭りだから、何もかも性器に見えてくるという、一種の錯覚が起こっているような感じがする。
これは……不味い、非常に不味い。
なんとか頭を切り換えて、改めて屋台を見る。
お好み焼き、たこ焼き、射的、輪投げ……
ごく普通の屋台を眺めつつ、ふと飲み物が飲みたくなったので自販機でお茶でも飲もうと思ったのだけど。
みんな売り切れ。
屋台でジュースは売っているモノの、烏龍茶200円から。これはぼったくりだ。
そして我々は恐るべき光景を見た。
「トロピカルジュース」の屋台に行列ができているという事実だ。
他に飲み物がないから普段売れないトロピカルジュースが売れる。
三ツ矢サイダーにかき氷シロップを混ぜただけのドリンクだよ? と思っても自販機になにもない、かと言って200円の烏龍茶は飲みたくない、という思考が動いているのだろう。
我々も負けを認めるか……と思ったとき、ちょうど物陰にある自販機を発見。
まさしくオアシスと言えよう。
そんなこんなで祭を楽しんでいると、ついに祭りは最高潮に。続きは次のページ!
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